2017
Nov
28
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レイバン 1970年代のワンデラをイージーライダー仕様にします(●´ω`●)
兎に角
皆さんマニアックです(^◇^)
私も自分では相当な変態だと思っていたのですが
全国より次から次へと
変態さんがおいでです(笑)
「店長~イージーライダーの劇中で1時間〇分〇秒のシーンの
ピーター様のサングラスカラーと同じ色見で作って!」
この様な時間指定の希望が
次々に舞い込んできます。
最初はその都度、
DVDを静止画面にして
プリントアウトして
お客様に確認を取って
色味を合わせていたのですが、
流石に時間がかかって
時間がかかって・・・
と、いう事で変態さんは
これからは御自身でプリントアウトして
御持参願いますm(_ _)m
(私の方でも過去のデーターを
プリントアウトして用意しておきますね)
ってな訳で、
今回は70年代前半のワンデラを
少しだけ解説していきます。
先ず70年代前半のワンデラは
私個人の感想から先に申し上げると
ガンガン使うというよりは
コレクション向きだと言えそうです。
幾つかの理由があります。
1)以前にもブログ内でお話を致しましたが
純正レンズのヤゲンの立て方が悪く
レンズが欠けやすいです・・・
2)耳かけ部分(黒色のモダン)が
アタッチメント式ではなく
貼り合わせで作ってあるので
ヘルメットの中でスッポ抜けないのは良いのですが、
素材が現行のプラスチック製品と違い
経年変化や汗、整髪料などに非常に弱く
枯れて来てしまう現象が起きやすい。
3)ワンデラ本体の主軸がズレて居たり、
左右でレンズの周長や形がかなり違う。
大きな部分で上記のような事があります。
見方を変えれば1本1本どれも
違う感じでそれなりに愛着が湧くのですが
製品としては正直な話し
80年代のワンデラが最も
良く出来ていると思います。
それを前提にお話をさせて頂こうと思います。
今回はこちらのような
赤みを帯びたブラウンのレンズに
ならないように↓

と言う御指示でしたので
少し黒みを合わせて
この様な雰囲気で再現しました。
↓ ↓ ↓

その完成品がコチラです!
↓ ↓ ↓

かなり劇中の黒みがかったバージョンに
近くなったと思います★
ただメッキもボロボロでしたので
そのメッキ作業が非常に難しく
熱を加える事が出来ませんし、
なんてったって、モダンが抜けないので
磨いたりするのも本当に
手間がかかりました。
そして問題のモダンですが・・・

約45年前くらいの
ポマードやら汗やらで
カピカピです (+_+)
本来なら時間をかけて
磨くのですが
先にもお話ししましたが
材質が良くないので
熱が加わるバフモーターを
多用すると溶けちゃうんです・・・
で、別の方法を取り
この様に仕上げました!

自己採点は残念ながら100点とは行きませんが
これ以上は素材が溶けてしまうので、
90点で許して頂きます(笑)

こうして比べると
やらないよりは綺麗になってますよね。
ついでに鼻当て(パット)も
綺麗に致しましょう!

向かって左側が
45年間の汚れが溜まった状態です。
そして右側が90点で磨き上げた
ピカピカパットです。
(これも完全に磨くことは素材を痛めるので
出来ません・・・)
純正に拘るからこその
手間暇です(●´ω`●)
如何でしたでしょうか?
これが私の仕事です。
レイバンを熟知していないと
絶対に出来ないカスタムです。
年代による素材の違い、
特徴、クセ、それらを理解していないと
滅茶苦茶な仕上がりにされてしまいます。
手遅れになる前に、
是非ビンテージ品に困ったら、
何でも私に御相談願います。
それでは次回をお楽しみに~★
<お願い>
●私は日頃、店頭には居ませんので
何度も何度もお願いしていますが、
急な持ち込みには対応しません。
事前にメールで御予約をお願い致します。
順番待ちしている方々を飛び越して、
急な仕事を受ける事は致しません。
●御電話での御問合せは御遠慮願います。
お問い合わせはメールでお願い致します。
postmaster@nihonmegane.com
店長宛までです。